「これ、なに?」
「売り物。」
「あ〜、宣伝してたヤツね。いくら?」
「**。」
「エライ高いじゃん。」
「そんなことないよ、3万キロしか走ってないし、パーツだって新品に取り替えてあるし。」
「どれどれ、あ、ほんとに凄いね。塗装だってオリジナルだし。」
というやりとりのあと、考え込んでしまった。欲しくなっちゃったのである(^^;
マフラーはエイデンシャ・オリジナルのステンマフラーだし、キャブと点火系は内田のとっつぁんがイタズラしてあって、異様にパワフル。幌、ミラー、シート・ゴムやらなんやら全部新品なのだ。
でいきなり試乗しちゃうと冷静さを失うはずなので(^^;、日を変えて試乗してみた。うわわ、なんだこりゃ。2CVってこんなに加速凄かったっけ?エンジンは602CCのオリジナルのままなのに国産軽自動車並のトルクである。
この2CVのキャブをいじった内田自動車のとっつぁんは、実はレース屋さん。かつては、ダートラ界で有名な田嶋、国政といった選手たちのクルマを仕上げていたらしい。今でも筑波にはしょっちゅうレースに出場していてサーキットでは顔パスなのである。で、本人はどう見ても「ただのヨッパライ親父」で、それを知らない私は実は結構失礼を働いたりしてた(^^;エイデンシャの新井さんとつきあうようになってからはフランス車もいじくりだし、オートジャンブルにも掲載されたA110をはじめ、サーキットでプジョー106ラリーをブチ抜いてしまう2CVとかを仕上げてきたヒト。とっつぁんによれば、「クルマそれぞれでキャブのセッティングが違うのはアタリマエ、オレはそれをちゃんと調整してやってるだけ」という。それだけで何でこんなに違うんだろ。
で、結局誘惑に負けました。白い2CVは嫁に出し、こいつをゲットすることに決めました。
1990年型2CV6
Special、ポルトガルでの最終生産モノ、ということは泣いても笑ってもこれ以上若い年式の2CVはないってこと。実は最初はこの、ブルーが欲しかったのです。ピカピカ通り越して、ギラギラしてます。腐りやすいフレームは防錆処理が施してあります。後ろの白は来週嫁に出す2CV。
リアビュー。
白2CVと違ってコレはハッチバック型。デカイ荷物も楽々積めます。
これをゲットして、最大の問題は「何もやることがない」ことくらいでしょう(^^;