グリス漏れはここ。グリスの玉が見えるでしょうか?ここが盛大に裂けたりするとグリスがもっと飛び散り、結構泣けます。だからやりたくないんだってば(^^;
気を取り直し、作業です。リア・タイヤに輪止めをかまし、フロントをジャッキアップしてタイヤをはずしたら、ハブ・ナットをゆるめます。ハブナットには回り止めの割りピンが入っているのでツメを起こし、ハンマーで抜きます。
ハブ・ナットは32mmのソケットが必要です。さらにかなりのトルクで締まっているのでインパクト・レンチは最大パワーにしないと緩みませんでした。
ハブ・ナットが緩んだらドライブ・シャフトは簡単に抜けます。
ブーツを止めてるステンレス・バンドをニッパーで切り、ブーツをめくると、ああ、出ましたグリス地獄(^^;これ以後、手がグリスでねちょねちょになるので取材は困難を極めます。今回はたまたま居合わせた稲葉さんにカメラマンをお願いしています。
2CVのジョイントはスナップ・リングもなく、圧入で組まれているようです。で、銅ハンマーにてぶっ叩くことになりました。しか〜し、抜けないのであった。
で、作戦変更。途中のスプラインから引っこ抜くことにしました。こっちの方が全然楽ね。引っこ抜いたドライブ・シャフトは灯油に浸け、綺麗にお掃除。これでねちゃねちゃグリスもサヨナラです。ミッション側に残ったスプラインのゴムブーツも一旦はずし、再利用することにしましたが、後で問題が発生しました(^^;
エイデンシャで購入したブーツ一式、3,800円ナリ。左からブーツ、モリブデン・グリス、ステンレス・バンド、ゴム・バンド。
洗浄の終わったジョイントに付属のモリブデン・グリスを塗りつけて行きます。特にベアリング部に行き渡るよう、指でグリスを押し込むような感じ。残りのグリスも全部テンコ盛りにします。このグリス、服に付くと落ちないので返り血を浴びないよう、ツナギの着用をオススメします。
付属のステンレス・バンド、ゴム・バンドでブーツを止めてオシマイ。
ところで再利用しようとしたスプラインのゴム・ブーツですが、ケッコウな裂け目を発見してしまいました(^^;これからエイデンシャに走るのもメンドクサイしな〜(クルマで2時間弱かかる)。で、裏の島忠ホームセンターで昔懐かしの、チャリンコのパンク修理キットを買ってきました。チャリンコのチューブを補修できるなら、圧力のかからないブーツなぞラクショーのはずです。
で、写真のように補修完了。こいつがなかなか具合の良いシロモノです。クルマに常備しとくとラジエーター・ホースの補修とかにも使えそうです。保証はできぬが(^^;
組み付けです。スプライン部はグリスで満タンなのでシャフトはなかなか入ってくれません。で矢印部のグリス・アップ用のニップルを8mmのレンチで取り外してからシャフトを挿入します。当然、ウンチのようなグリスがにょろにょろ出てきます。
完成。うだるような夏の日にやる作業ではありません(^^;
スプライン部の再生ゴム・ブーツは極太タイラップで締め付けておきます。またスプライン部のグリスは抜けてしまっているので、グリスガンにて補充するのをお忘れ無く。ここはモリブデン・グリスを使ってください。