2CVはコストダウンのためか、電装系にはリレーをほとんど使っていません。ヘッドライトはおろか、イグニッション・リレーもないのです。コイツを入れるだけで始動性が良くなり、イグニッション・スイッチの焼損がなくなったりするらしいので工作してみました。
※その後の情報として、2CVでイグニッション・スイッチの焼損という事例はほとんどないことがわかりました。焼損が起きるのはライトスイッチの方だそうです。確かに私の方でもイグニッション・コイル一次側のインダクタンスを測定したわけではないのでどれくらいのラッシュ電流が流れるか確認したわけではありません。ただ、「タペット調整、点火時期調整がうまくいってない」クルマの場合、このリレー追加によって始動性が良くなることはあるそうです。私の白2CVもほとんど変化はなかったし、青2CVはリレーを追加していませんが、いつでも一発始動してます。従って、この項目に関してはあくまでも「情報として」掲載することにしました。
これが2CVのイグニッション電装の概要です。バッテリーからイグニッション・スイッチまでの距離が長いため、ここでのロスが響いてイグニッション・コイル2次側の電圧が降下、プラグでの力強い火花が期待できないこともあるようです。また、大電流を室内に導くのはキモチのいいことではないですな。
で、リレーを一発かましてやります。イグニッション・スイッチはリレーを駆動する電流だけ負担してやればいいことになります。また2次側の電流もバッテリーから直に引いてやることによってロスを最小限にくい止めることができるはずです。
ただし、私の2CVの場合、前のオーナーによって図のようにセミトラが追加されていたのでイグニッション・スイッチでの電流は小さいはずです。ま、これに加工したので効果は少ないかも知れません。
回路図で書くとこのようになる予定です。これだけ書いても意味のわからないヒトはいじらない方がいいです。愛車が燃えることになるかも知れません(^^;
さて、早速作業です。とりあえずイグニッション・スイッチをONにし、イグニッション・コイルのプラス側を確認しました。ここの配線の色はグレーでした。
バルクヘッド(?)側の配線の束からグレーのコードを引っぱり出し、イグニッションの配線であることを確認します。オッケーだったので、安全のためイグニッション・スイッチをOFFにし、バッテリーのマイナス端子をはずしてから作業します。このグレーの配線をちょん切り、ここにリレーを挟むことになります。
リレーのコイル側のアースはバッテリーの後ろのネジに共締めすることにしました。
リレーの接点側はバッテリーのプラス端子からから直に引いてやります。
リレーは手持ちのBOSCH製。エイデンシャの新井号とかはフェンダーの裏とかに付けてましたが、私はフェンダーをはずすことが多いので、この位置にしました。ちなみに「オレの2CVの点火系はBOSCHだよ」とゆーハッタリも可能です(^^;もし、リレーが焼けてしまっても配線を元に戻せば復活可能ですし、何よりリレーを交換するだけで済みます。イグニッション・スイッチなぞ、焼いてしまったら部品代だけでもバカになりません。キーだって変わっちゃうし(^^;
タイラップで束線して完成。セミトラの入ってるワシの2CVではあまり効果はないようですが、ノーマルの2CVでは絶大なモノがあるようです。是非、お試しを。