'00 6/3 リアドア窓を開閉式に改造!
リアドア窓を開閉式に改造!
みなさん、2CVの夏が非常に厳しいのはご存じよね(^^;足下のヒーターダクトに2枚重ねの軍手を詰めるのは常識だし(軍手だとイザというときにも便利)、ホームセンターで簾を買ってきてスダレトップにしてる方も多いっすよね。ハンディ扇風機付けても熱風をかきまぜるだけだっていうこともご存じよね。「屋根開ければいいじゃん」って言う人もいますが、そーゆーひとはオープンカーを知らないシロートね。冬ならまだしも夏なんて幌開けたら熱射病で死んじゃうよぉ。でもって風鈴の絵の団扇でぱたぱたあおぎながらああ、後ろの窓が開いたらなぁとため息ついていませんか?そーなんです。2CVはリアドアの窓がはめ殺しなのです。ちょっとでもここが開けば前のベンチレーター(ヴァーチャル2CV参照)から外気が取り込めるのです。
ここで、どどーん。エイデンシャがやってくれました。2CV乗りの積年の恨み、じゃなかった念願のリア窓開閉キットを発売したのです。価格は45,000円(工賃、送料別)です。早速取り付けてみました。なお、案内はこちら、取り付け手順はこちらにあります。なんだよ〜、エイデンシャの宣伝じゃんかよーと思われたあなた、そのとおり、正解です。カーマガジンで2CVの長期レポート中の旭号にも取り付けています。
窓は強化ガラスのオリジナル(もちろん国産)です。
Hゴム(窓の周囲のゴム)や、金具類は国産車のものを流用していますので安心です。
まずは古いゴムの内側をこのようにめくり、もう一人がさらに内側から窓ガラスをぐいぐい押します。するとガラスはゴムごとめりめり剥がれていきます。
モノの数十秒でこのとおり。取っておけば再利用できますね。
新しいHゴムは輪っかになっているので大型のニッパでこれを切り、窓の下側、真ん中あたりからはめ込んでいきます。無闇に叩くのではなく、内側からひねるように押さえ込んで行けば綺麗に仕上がります。ぐるっとまわったら1cmほど長めに切り、開始点と終点を突き合わせるようにします。
コーナー部のクローズアップ。ここのゴムのヒダヒダはかなり柔らかいので雨水が漏れることもないでしょう。
ヒンジの金具は万力などを使って図のようにややZ型に曲げ直しておくと具合が良いようです。
金具の位置決めは現物合わせになります。黒い帯を止めている白いプラスチックピンをちょんきり、ここに共締めとなります。写真のように一旦釘等を刺すと楽です。この状態で上側にドリルで穴を開けます。ドリルのキリは3mm/mmです。
ロック金具はなるべく後ろへ引っ張り方向で位置決めします。そうしないと窓を閉めたときにゴムへの圧着が弱くなります。
2人で作業してなんと、1時間半で終わってしまいました。なかなかいい感じでしょ。
さて、試乗してみました。問題の焦点は「如何に風が抜けるか」です。試しにドライバー/ナビ席のサイドウインドウを閉め、ベンチレーターを全開にして走ってみました。
うをを、風が頭の後ろへ回り込んで流れていきます。こりゃ調子イイです。雨天時や高速なんかでサイド窓を開けたくないときには抜群です。ただし雨天時にこれやるとリアシートがびしょびしょになるかも(^^;おすすめです。これで多少は夏が過ごしやすくなるかも。あ、でも渋滞したらいっしょだけどね。