そいえばミジェットもこんなジャッキだったよな〜。あ、でも使ってみると意外としっかりしてて安心。パンタ・ジャッキなんか、いらないね。
片側ずつジャッキ・アップしフレームにウマをかませて準備完了。メガネを手に潜って行きます。
リア・ドラムはフロントのディスク・ブレーキと違って、減りに応じた定期的な調整が必要です。調整は14mmのメガネが必要です。リアをジャッキアップしてウマをかませたら手でリアタイヤを回してみます。手を離してもタイヤが回りつづけるようなら、それは調整不足です。ドラム・ブレーキの場合は若干引きずるくらいが適正なのです。リア・ホイールの裏側に14mmのボルト2本がありますが、これを回して調整します。片方だけではもちろんダメで、両方ともきっちりつめておきます。
これをやるだけでブレーキのタッチは格段に良くなるはずです。それでもまだ、ぶにゅぶにゅ感があるようだと、これはエア抜きの必要があります。ブレーキ・エア抜きは通常だと2人でやるのですが、私はワンウェイ・バルブ付きのエア抜きツールを持っているので、これを使います。エア抜きはマスター・シリンダから最も遠い場所から、左ハンドルの2CVだと右リア→左リア→フロントの順にやります。
今回買ってきた「1人でできるエア抜き・ツール」\7,400ナリ。ちょっと高い買い物だったが、チューブの途中に逆止弁がついており、これをニップルに差し込み、ニップルを緩めたうえでブレーキ・ペダルを7,8回がこがこやれば良いというシロモノ。今回、2CV用にLHMを入れてしまったため、洗わないとデルタには使えない。下に写っているのは島忠ホームセンターの安売りで\1,980で買った寝板。
マスター・シリンダのLHMの量が十分であるのを確認して、左リアドラムのエア抜きニップルを8mmのフレアナットレンチかメガネで緩め、エア抜きツールのホースを接続します。次いでブレーキペダルをゆっくり5,6回踏んでやるとホースを気泡が通っていきます。マスター・シリンダのLHMを継ぎ足しながら気泡が出なくなるまで繰り返します。
フロントのエア抜きニップルは一カ所。左のブレーキキャリパー上にあります。ヒーターホースを外せば見えるはず。
通常のクルマのブレーキホースはゴムを使っています。このため油圧によりホースが膨らみ、ペダルのぶにゅぶにゅ感があります。走り屋さん達はこの感触を嫌ってステンメッシュ・ホースなんかに交換したりするのですが、2CVの場合は全部スチールパイプですので「板切れを踏んでいるような」感触が正解なのです。