エイデンシャでゲットした中古ローター、お値段はひ・み・つ。上は同時に交換したワイパーブレード。
2CVのフロント・ブレーキはインボード・タイプ。普通のクルマと違い、ローターの交換はちょっとやっかいです。ただし、今回もジャッキアップは不要。ローターの下側には冷却用のダクトがついています。このクルマは矢印の部分で、その取り付け部が断裂しているのがわかります。こうなると、ダクトが左右にブレ、ローターと接触して異音を発生することになります。この取り付けボルトをはずし、反対側のボルトも同様にはずします。なお、今回、このダクトはうっとぉしいので取っちゃいました。
ローターの取り付けボルト4本、ナット2本をはずします。写真では3/8inchのラチェットを使っていますが、かなりのトルクで締まっています。1/2inchの14mmソケットを使用するのが良いでしょう。
全部のボルトを抜くと、ドライブシャフトもこのように簡単にはずせます。
ローターをはずすにはブレーキ・キャリパーがじゃまになります。14mmのレンチで、まずサイドブレーキをユニットごと取り外します。2CVのキャリパーは2分割式でミッション・ケースに直付けです。キャリパー外側のブレーキラインを8mmのフレアナット・レンチではずします。
キャリパーの14mmのボルト2本をはずします。これもかなりのトルクで締まっています。
するとこのようにめでたくローターがはずせます。キャリパーのピストンは固着の有無を確認しながら、押し込んでおきます。でないと、キャリパー組み付け後にパッドを入れるのが大変です。
新しいローターを入れ、キャリパーを組むときはシムを忘れずに挟み、トルクに注意しながら組んでください。なにしろモノがブレーキなので、念には念を入れましょう。さらにブレーキラインのニップルはナナメに入れてしまうとキャリパーをオシャカにします。注意してください。組みあがったらブレーキのエア抜きをしておきます。