誰にでもできる、デルタのブレーキ・ローター交換

 今日は、誰にでもできるデルタのブレーキ・ローター交換に挑戦してみました。
 実は3月に初めてデルタでサーキットを走ることになり、フロント・ブレーキ・ローターの減りが気になっていたのです。
 新品のローターは最初FLMCに問い合わせたところ、2ヶ月待ちと言われてしまったため、 ブチさんに頼んで正規ルートで注文して貰いました。1枚19,800円でした。頼んで4日ほどでローター到着。使用工具をブチさんに聞いてドイトで買い込んで来ました。ちょうどB'sにハブベアリング交換のデルタが入場していたため、ブチさんの作業をじっと観察、要領はつかめました。

 今回使用した工具は、

  1. 12mmのコンビネーション・レンチ
  2. 13mmのメガネ
  3. 19mmのメガネ(柄が長いヤツ)
  4. 15mmの薄口コンビネーション・レンチ

このうち、4.の15mmの薄口コンビは結構特殊だと思います。キャリパーのナットを押さえるためのもので、15mmというサイズもさることながら、レンチのアゴが薄くないと差し込めないのです。イタ車は要所要所にこの15mmのボルトがあるとか(^^;B'sにもこの薄口のヤツは一本しかないんだって。ちなみに私がドイトで見つけたのは"HEYCO"というドイツのメーカーのもので、アゴの厚さは6mmです。

 さて、ホイールボルト(イタ車はナットではない)をゆるめ、クルマをジャッキアップしたら、ステアリング・ロックは解除しておきましょう。キャリパーの裏側にあるパッドセンサーのコネクタを外し、ぷらぷらにしておきます。今回はブレーキホースは外しません。これを外しちゃうとエア抜きとかしなくてはいけないので厄介です。

 いきなし登場の15mmのコンビレンチ。赤い矢印がそれ。青い矢印は13mmのメガネです。これで上下のボルトを外すと、キャリパーが外れます。と、共にブレーキパッドもごろりと抜けます。


 外したキャリパーはプレーキホースにぶら下がってしまい、じゃまだし、クランプを痛める恐れがあるので針金で吊っておきます。

 外したブレーキパッド。そろそろ交換の時期かな?片方のパッドにちょろっとついてる電線はパッドセンサーの線です。

 次はキャリパー・フレーム(?)取り外しです。19mmのメガネをかけ、両手で踏ん張ってもゆるまないのぢゃ、コレが。CRCをちょっと吹き、しかるのちレンチを足で蹴りました。コレって本当はイケないんだろーな。ボルトはサビとブレーキ粉で固着していました。


 フレームが無事はずせたら、ローターを止めている2本のボルトを12mmのレンチではずします。ローターがくるくる回っちゃうのと、島忠ホームセンターで5本組2000円で買ったコンビネーション・レンチのガタが大きくて、ボルトをナメそうになった(^^;ヤバヤバ。ちなみにメガネはKTCを奢りましたけど。誰かもう一人いればキャリパー外す前にブレーキ踏んでてもらって、予めゆるめといた方が良さそうですな。
 ボルトが外れてもローターは固着していて外れないので裏側からハンマーでごんごんやってしまいました。ま、捨てるモンだからいいでしょ。ちなみに新品の変なとこ叩くと、てきめんにジャダーとなって現れます。

 使用前、使用後。

 ローターを外したハブ。

 組立はさっきと反対のことをすれば良いのですが、キャリパー・フレームの取り付け用の19mmのボルトは必ず柄の長いメガネをかけて、「親のカタキをしめ殺す」ごとく、締め付けます。こんなんゆるんだら、シャレにならんもん。あと、新品のローターはさっきのより厚いので、キャリパーのピストンが当たっちゃう。ブレーキピストン・ツールなど無いので、プライヤーでぐぐーっと広げました。

 完成。
 ちなみにキャリパーを取り付ける13mmのボルトはネジロック(ゆるみ止め剤)を塗ってからネジ止めします。私の場合、持っていないので....(^^;
 作業時間は約2時間、大したことないでしょ。ホイールを装着、クルマを下ろしてさあ試運転.....の前に
 ブレーキ関係をイジったら必ずブレーキペダルを何回か踏んでおくこと。さもないと、ペダルが床まで踏み抜けてしまいます。要注意。


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