えっと基本的に私、三浦廣之はギターを道具だと考えています。ネット上でもヤレMartinはオールドじゃなきゃダメだ、とか誰それのJ-45はどうしたとか論議されてますが、やっぱりギターは弾いてなんぼ、音色がなんぼです。音色だって弦が違えば全然変わるし、大体プレイヤーによって全然違う音がするもんです。「Jeff Beckとおんなじ機材を揃えたのに彼の音が出ない!」とか言ってる人がいましたが、そんなんあたりまえです。エレクトリックですらそうですからアコースティックともなれば、それこそ全然違うですよ。僕のLowdenにエリクサーの弦を張ったところでPierre Bensusanの音が出るわけではないのです。そんなことは百も承知の上で今回の聞き比べです。前述の話を踏まえ、今回のテストはほぼ、同じ条件で行うことを念頭に置いています。
録音場所:自宅
MTR:Korg D12
生音録音:
■マイクロフォン:RHODE NT2(定評のあるコンデンサーマイク)
■マイクアンプ:ART Tube MP(ファントム電源付きマイクプリアンプ)
マイクはオンマイクで、ネックの12フレットあたりを狙っています。マイクのローカットスイッチはオン。
■Roden O-25c:LR Baggs iBeam(プリアンプ付き)
従来のピエゾマイクはブリッジ下に取り付けるタイプですが、このiBeamはサドル裏側に貼り付けるタイプ。ピエゾ臭さが無くなったというが、果たしてどうか?
■Taylor 420:Fishman Acoustic Matrix(プリアンプ付き)
定番のFishmanのピエゾ。例のエレアコっぽいプチプチな音です。
両者ともRoland AD-5のPIEZO INに入れ、エフェクトはオフ、EQもいじってません。ここからモノラル・アウトしてます。
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| Lowden O-25c |
トップ:シダー
サイド/バック:インディアン・ローズウッド
ネック:マホガニー/ローズウッド5プライ
指板:エボニー
サドル:ハカランダ
弦長:650mm
弦:D'Addario EJ16フォスファー・ブロンズ弦 .012〜
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| Taylor 420 |
トップ:スプルース
サイド/バック:メイプル
ネック:マホガニー
指板:エボニー
サドル:エボニー
弦長:650mm
弦:D'Addario EJ16フォスファー・ブロンズ弦 .012〜
結果は?
試奏曲は私のオリジナルの一節、チューニングはDADGADです。Lowdenのほうはちょっとミスタッチがありますが、音色の比較には関係ないでしょう。さて。。。
さてどうでしょう。新品価格はLowdenは49万、Taylorは16万くらい。どちらもいい音だと思いますよ。楽器は値段じゃないよね〜。
実はその後、僕のローデンは問題が発生しました。D'Addarioのライトゲージを張っておいたら何故か一晩で弦高が高くなってる。なんだろ?と思ってよーく見てみたらなんと、ブリッジ周辺の表面板が盛り上がってるではないか!!実はローデンのトップのシダーはめちゃめちゃ薄く、そのために音の立ち上がりは素晴らしいがテンションのきつい弦には耐えられないそうです。前にギタリストの有田純弘さんに相談したときに「ローデンいいよねぇ、でもライトゲージじゃきついかも〜」と言われてた意味がコレだったのです。「フォスファーだと倍音じゃきじゃきになっちゃうから、マーチンの普通のブロンズなんかもいいよ」とのアドバイス。で、ジョン・ピアースやら、DRやらいろいろ試したんだけど、結局フツーのマーチンのエクストラライトが一番良かった。ただし弦が細いので6弦のパンチが無いんだよなぁ。
さらにピックアップ問題。iBeamはブリッジの裏に両面テープで貼り付けるんだけど、ローデンはちょうどブリッジ裏をナナメに横切るようにブレーシング(力木)が入っていて、iBeamを真っ直ぐ貼り付けることができなかったのでした。なのでどうしても1,2弦が弱くなる。いつも出演してるBIG MOUTHはマイク録りとラインをミックスして音づくりするのですが、いつもイコライジングが大変で、いきおいリハ時間が延びちゃう。で、思い切ってピックアップを取り替えることにしました。ローデンのブリッジは1,2弦と3,4,5,6弦が別れる2分割式なので普通のFishman等のピエゾのピックアップを装着することはできない。で、同じFishmanのマグネチックタイプのレア・アース、ブレンダーを取り付けました。マグネチックタイプだとエレキギターぽい音になってしまうのでコンデンサーマイクとブレンドできるものです。で、また聞き比べです。弦は両方ともMartin 80/20 BRONZE Extra Light .010〜です。