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三浦廣之 使用機材

Northwood R-70-OM 2006年

Northwood R-70-OM 2006年の写真

 長年弾きこんできたローデンなのですが、贅沢な悩みというかどうも「鳴りすぎ」なんです。じゃりんじゃりんに鳴るのでかなりうるさく、ヴォーカルのじゃまをしてしまうのです。なのでフォスファーの弦は張れませんでした。ボディがでかいのでひとりで弾いてるときはいいのですが、ライブだとバランスが悪い。で、OMタイプのギターを探していたら渋谷のクロサワで見つけてしまいました。元々カナダのラリビー社で修行を積んだ職人が独立して造った工房で、Nortwoodといいます。カナダでたった3人でギターを製作しているそうです。手にしてみるとその繊細な工作に目をみはります。
 トップはイングルマン・スプルース、サイド/バックはインディアン・ローズウッドのOMボディ。要するにエリック・クラプトンで有名なOOO-28と同じボディで、弦長が長い(ドレッドノートと同じ弦長)ため、ダウンチューニングしてもテンションが緩くなりにくいのです。弾いてみると、完璧なシェイプのネックはめちゃくちゃ演奏しやすい。プレイヤビリティって凄く大事だと思います。ヘッド形状はノースウッドのオリジナル。実は各弦がなるべくナットで角度がつかないようにしてるのです。だからチューニングしていても例のギギギっていう引っかかりがなくてびっくりします。ペグは安心のゴトー製、ピックアップはおろか、エンドピンもついてませんのでこれからの課題でしょう。買って3ヶ月、ばりばり鳴ってきました。そして音に色気が感じられます。これからが楽しみな一本です。


CUENCA GARBOSO 2007年

CUENCA GARBOSO 2007年の写真

 スペインはバレンシア・アルハンブラ社製の中堅ギター。トップはシダー、サイド/バックはローズウッドです。弦長650mm。
 クラシックでありながら音の立ち上がりが鋭いです。ちょっとアクションが高いので弾きにくいんですが、ガットギターって弦高下げちゃうとマズいんですかね?とりあえず、ナットとサドルは牛骨に交換してあります。それにしてもちゃんとしたクラシック・ギターを鳴らすのって難しいです。その日のコンディションで全然音が違う。これは鉄弦ギターの比じゃないですね。こういうこともちゃんと考慮してこそ、一人前のギタリストなのでしょうけどね。実は我が家で一番音がデカいのがこいつです。


GIBSON LG-1 1960年

GIBSON LG-1 1960年の写真

 友達のありのぶ君のCDレコーディングしてて、どうしても「しょぼい音のギター」が欲しくなりまして、やはりこれはギブソンしかないって感じで中古ギター屋をいくつも回って見つけた50年前のヴィンテージギブソン。トップはスプルースでサイドバックはマホガニーですが、指板とブリッジがハカランダ(ブラジリアンローズウッド)なんて贅沢な材を使っているのはヴィンテージものならでは。最大の特徴はラダーブレーシングと呼ばれる力木。ギターを安価に作るために採用されたラダーブレーシングはボコボコという感じの素朴な音(まぁ、しょぼい音)で鳴ります。僕が今まで、全く評価していなかったような類いのギターですが、ブルースや渋めのフォークソングのバックだと、ばっちりいい感じです。GIBSONでもLG-2以降だと普通のブレーシングとなるので、より「普通のギター」っぽい鳴りになるので、このギターはある意味貴重。それにしても僕より2歳も年上のギターなのに、ちょっと高級な背広一着くらいのお値段でございました。


TAYLOR 420 1995年

TAYLOR 420 1995年の写真

 アダマスの演奏性は本当に抜群で文句は無いし、季節を通して音色も安定していて期待を裏切らない楽器です。でも、高田君のGibson CL-20を弾かせてもらっているうちに「普通の」スチール弦ギターが欲しくなってしまいました。
で、神田の中古屋めぐりをしたのですが、「20万以下のGibsonやMartinは弾けたもんじゃない」ことが判明、ターゲットを他に替えることにしました。厚木のタハラで弾かせてもらったTaylorがイイ感じだったのでYahooオークションをサーベイ。で、珍しいメイプルサイド/バックのドレッドノートをゲットしてしまいました。¥80,000でした。
四国から宅配便で届いたこのギター、弦を張り替えても最初はパッとしなかったのですが毎日弾き込んでいたら1ヶ月後、突然鳴り出しました。同じTaylorでもローズウッドサイド/バックのものとは全然違う音で、カラっと乾いています。現行のテイラーとはブリッジ形状が異なる、初期のものです。倍音も少な目で低音のバランスがいいため、うるさくないです。ネックは薄めでこれだけはイマイチです。江古田のストンピンギターでナットを牛骨に変更、ブリッジにはフィッシュマンのピエゾ・ピックアップを仕込んでもらいました。
弦高も限界まで下げて貰ってアダマスには及ばないものの、弾きやすくなりました。弦はダダリオのフォスファー・ブロンズの.011~を張ってたんですが、オープンチューニングを多用するので1,2弦がびろびろになっちゃう。で今では.012~に落ち着いています。いや、ホント仲間ウチでも絶賛の鳴りです。「コレがカッタウェイだったら奪って逃げたい」とはWODDYのてけしの弁。
ギタリストの皆さん、ギターはちゃんと調整に出しましょう。本当に別モノになりますから。Northwoodがメインギターとなったいま、TAYLORは歌伴、カッティングプレイ用サブギターとなりました。


Epiphone AJ 15-12 2001年

Epiphone AJ 15-12 2001年の写真

 Yahooのオークションで新品激安だったのを¥21,000で衝動落札。Gibson J45シェイプの12弦、というかエピフォン自体がギブソンの系列なのでまぁ、同じようなもんでしょう。
 スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、合板でしょう。こんな安ギターですが、意外と音はいいですよ。まぁ12弦のせいかもしれませんが。ライトゲージでもコードを押さえるのは大変です。弦高をめちゃめちゃ下げて貰ったので、ローポジションのコードも押さえられるようになりました。


YAMAHA SA1200S

YAMAHA SA1200Sの写真

 唯一のエレクトリック・ギターがこれ。というかずいぶん長いことこのギター1本でジャズやってました。買ったのは確か21歳の時だからもう30年近いのですね、SA1200S
 社会人になってお金もできたのでそろそろES-335でも買おうかなぁといろいろ物色したのですが、こっちのギターのほうがよっぽどいい音がします。もう30年も弾いているのでボディーは傷だらけだしヘッド裏も割れてる(倒してしまった)んだけど、いつもスタンバイOKて感じで私を受け入れてくれます。'84年頃はセミアコが不人気で、このモデルも新品で半額の¥60,000で買ったものです。当時アイドルだったリー・リトナーの335と同じチェリーレッドです。死ぬほどパワフルなピックアップはロックから、ジャズからオールマイティで、レコーディングにもこれを使いました。そういえば増尾好秋やカルロス・リオスなんかもこれ使ってますね。 東芝の4558というオペアンプを使ったバッファ基板を自作し、006P電池とともに内蔵してるので、ステージでも高音の音痩せが少なく、クリーンなトーンです。
ダダリオのXL、.010~を張っています。さすがに30年弾いているのでフレットは一度打ち変えてます。また、ネック割れも修理しましたが、当時買った価格よりも修理代の方が高かった(; ;)


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