一年ぶりの沖縄旅行。今回は沖縄がはじめてだというKちゃんと3人旅。なので、いつものダラっとした旅行じゃなくて沖縄観光のツボを押さえたものとなっております(笑)。
那覇空港でいきなりこういう光景だと「沖縄だな〜」と思う食いしん坊。
泊の交差点の近くのニコニコレンタカーでクルマを借りる。まるまる二日借りて1万円は超破格。オンボロの日産マーチのオドメーターは明らかに巻き戻してる。3万キロなんてあり得ないだろ。ヘッドライトは黄色く変色してるし。全塗装だし、シートは汚いしATのシフトショックも酷い。正直に13万キロって言っちゃえばいいのに。これだけ安いんだから文句は無い。で、いきなり許田の道の駅でオキナワンな昼飯。手前がじゅうしぃのおにぎり、奥がスパムと玉子の巨大なおにぎり。これがうまいんだな。
スカイマークで那覇に到着したのが朝の9時半、そこからレンタカーをピックアップして美ら海水族館に着いたのがもう12時。結構遠い。美ら海水族館のすぐ近くに激ウマの沖縄そば屋があって、そこも目的だったんだけどあちらのそば屋って2時くらいには店閉まっちゃうんだよね。だから、水族館行ってからだともう遅い。ってことで先に行っちゃいました。9年前に来たときはかなーりのどかな風景だったんだけど、なんとすぐとなりで巨大ホテルの建設工事中。掘建て小屋風のお店にはガテンなにーちゃんが多数押しかけてました。で、僕らもブルーシートの下で注文。ソーキと三枚肉のミックスそば650円。やっぱりここのこんぶ出汁をベースにしたつゆは繊細で美味い。
ごちそうさまして出ようとしたら「お店は2月いっぱいで閉店なんです」と言われて愕然。なんと隣で工事中のホテルの駐車場として立ち退きを迫られてるらしい。もともと高齢のオヤジさんがそろそろ止めようかと思っていたところにこの話。これを機会に店を畳むのだそうだ。いやまぁなんとも残念、それにしても奇遇。ありがとう
山原屋。
美ら海水族館。巨大ジンベイザメよりもそれを見ている人間のほうが面白いかも。
レンタカーを飛ばして
恩納村の琉球村へ。今日は沖縄が初めてのKちゃんが居たから来てみたんだけど、正直いって悪くない。結構楽しい。入場料安いし。写真はアトラクションの道ジュネー。衣装から何からやはり大陸っぽい。
福をいただきます。ミルク神というんだそうだが、「弥勒(みろく)」なんだそうだ。
Kちゃんがぜひやりたい、というので急遽3人で「三線教室」へ。一回800円。昔四谷の沖縄バーでちょっと弾いてみたことはあったんだけど、ちゃんと教えてもらうのは初めて。当たり前だけど目からうろこが落ちっぱなし。チューニングは下からADAで、ほとんどの唄は1オクターブ以内に収まるから、左手のポジションは動かさない。ギターで言うところのいちばん細い1弦は「女弦」、2弦は「中弦」、3弦は「男弦」といい中弦開放のDをルートとして女弦5フレットのDがオクターブ上。要はDキーのドレミファソラシド。それで男弦開放のA音はもちろんドミナントとなる。女弦や、中弦で主にメロディを弾き、間を男弦開放のAがドローンで鳴っている、というのが三線の基本的サウンドっぽい。基本的には基本のポジションでは人差し指で2フレット、中指で4フレット。小指で5フレットを押さえればダイアトニックノートが弾けるということらしい。で、なぜか薬指で押さえるのを避けるのが本来の三線なのだそうだ。この左手の形をちゃんと作らないと音程がキープできないということなのね。ウッドベースなんかも左手の形で音程作るもんね。
で、沖縄の民謡聞いてると微妙な音程使う事がある。西洋式12音階以外の音。先生にちょっと聞いてみたら中弦の4フレット近辺にはたくさんの音があるらしい。それが歌い手のクセだとか。中弦の4フレットというとF#音、Dメジャーキーだと長三度、おおお、そりゃまさしくブルーノートでないの。ここいらへんをわざとふらふらさせて「あのいい感じ」を作る辺り、黒人のブルースと同じと言うことか。
さらに初心者の僕らはピックを使ったが先生は水牛の角みたいな爪で弾いてた。あきらかに僕らと音が違う。しかも弾き方はアポヤンド。どおりで強い音が出るわけだ。「工工四(くんくんしー)」と呼ばれる漢字で書いた譜面には不思議な記号がついた音符があったけど、これはアップピッキングで弾く、の意味らしい。ああー、ダウンピッキングとアップピッキングをちゃんと分けてあるわけね。音の違いを聞き分けられるってことか、そりゃ凄いですな。
まさに、目からウロコ。ちゃんと習ってみる価値はあるなー、こりゃ。
その後、クルマで夕暮れの残波岬へ。相変わらずワイルドな感じ。
今夜のお宿はいつもの読谷のAさん宅。美味しいビーフシチューとおでんを作っていてくれました。おでんはソーキ入りってのがオキナワン。