ジャズ喫茶マサコ閉店

2009年09月05日

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 下北沢に通っていてここを知らないのはモグリだろう。創業50年を越えるジャズ喫茶マサコ。実は僕は始めて来たのは20歳のころだったから、もう、四半世紀も昔のことになる。代々木のジャズ喫茶NARUで知り合ったオサムさんに連れられてきたのだ。
 当時のジャズ喫茶といえば、吉祥寺のメグに代表される「爆音でレコードがかかっていて、会話禁止」というところが多かったのだけれど、僕はそんな店はキライだった。だから話もできるし、お酒も飲めるNARUとか新宿のDUGとか高田馬場のintroとかそういう店を選んでた。オサムさんに紹介されたこのマサコって店は特に変わってた。店内サロンのようになっていてスイングジャーナルのバックナンバーとマンガがどっさり在庫。猫が居て、お客さんの膝になんか乗ってたりする。今で言う、漫喫かも。
 お店のスタッフは全部若い女性で、みんな別段美人ではなかったけどみんな可愛いかった。で、店のまんなかにこの店の主マサコさんがどっしりと陣取っていた。ビリー・ホリディの伴奏を努めたピアニスト、マル・ウォルドロンはここのファンで、来日したときには必ずマサコさんに会いに来たそうだ。
 20年ぶりにマサコへやってきてみると、主マサコさんは天国の人になっていた。お店はご主人が経営されているとか。実はこのご主人もちょっと変わっていて、猿を飼っていて近所を散歩するのだという。そのマサコが2009年9月24日で閉店するそうです。たぶん小田急の地下化のための区画整理のためだと思う。でも、ちゃんと移転して営業するらしい。昔ながらのマサコに行けるのは今のうち。お好きな方はどうぞ。

■ジャズ喫茶マサコ
〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-20-2
TEL 03-3410-7994



'94 SAAB900S2.3i 〜華麗なるクルマ遍歴シリーズ(9)〜

2009年09月05日

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 「SAABの900ってさぁ、結構いいよね」弊社社長があるときつぶやく。「出来は良さそうだし、頭良さそうに見えるじゃん。で市場価格がめちゃめちゃ安いんだよ」という。サーブといえば、ボルボと並ぶスウェーデンメーカー。でも、確かにヤフオクでもゴミみたいな値段で売ってる。で、なぜか僕がそれにまんまと乗ってしまうことになった。
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 SAABの900というと、バブル時代に出た900ターボってのがある。あれに異常に執着してしまった友人も居るのだけれど、あの900ターボってのはかなり厄介なクルマで、思った通りの返り血を浴びていた。でニュー900ってのは実は中身アメ車である。エンジンはGM製なのである。前オーナーは超ヘビースモーカーのじじぃだったそうで、車内クリーニングにかなり金がかかった。
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 ボロラテン車を乗り継いできてこれに乗ると、うわぁ、スウェーデンのクルマってこんなにしっかりしてるんだなぁと驚く。でもこれの良さってボロラテン車を知ってるからわかるんだよね。だってこの安定感ってアルファロメオには決してないもん。だからといって僕はメルセデスやBMWやSAABが本当にいいクルマだとは思ってない。「いい」の次元が違うのよ。僕がクルマ好きと知って、にじにじと寄ってくるメルセデスなひとたちは、「ベンツいいよねぇ」としか言わない。つまらない。一度シトロエンのXMとかに乗ってみなさいよ、ねぇ。

 このGMサーブ、乗り心地はいいし、ハンドリングは適度に緩いし、エンジンパワーはじゅうぶんだし、エアコンは寒いくらい効くんだけど欠点もあった。エンジンマウントが緩いのである。アイドリング中、エンジンの振動ががたがたとステアリングに伝わってきて不快。でもエンジンマウントはパーツだけでも5万もするのだそうだ。そりゃ、放置だね、フツー。

 このクルマ、何の問題もなかったんだけど所有するヨロコビといったものが「ゼロ」でした。ただの運搬装置にすぎん。やっぱりダメなんだよねーこーゆーの。



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