沖縄1日目

2014年02月17日

 一年ぶりの沖縄旅行。今回は沖縄がはじめてだというKちゃんと3人旅。なので、いつものダラっとした旅行じゃなくて沖縄観光のツボを押さえたものとなっております(笑)。
14021701.jpg 那覇空港でいきなりこういう光景だと「沖縄だな〜」と思う食いしん坊。
14021702.jpg 泊の交差点の近くのニコニコレンタカーでクルマを借りる。まるまる二日借りて1万円は超破格。オンボロの日産マーチのオドメーターは明らかに巻き戻してる。3万キロなんてあり得ないだろ。ヘッドライトは黄色く変色してるし。全塗装だし、シートは汚いしATのシフトショックも酷い。正直に13万キロって言っちゃえばいいのに。これだけ安いんだから文句は無い。で、いきなり許田の道の駅でオキナワンな昼飯。手前がじゅうしぃのおにぎり、奥がスパムと玉子の巨大なおにぎり。これがうまいんだな。
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 スカイマークで那覇に到着したのが朝の9時半、そこからレンタカーをピックアップして美ら海水族館に着いたのがもう12時。結構遠い。美ら海水族館のすぐ近くに激ウマの沖縄そば屋があって、そこも目的だったんだけどあちらのそば屋って2時くらいには店閉まっちゃうんだよね。だから、水族館行ってからだともう遅い。ってことで先に行っちゃいました。9年前に来たときはかなーりのどかな風景だったんだけど、なんとすぐとなりで巨大ホテルの建設工事中。掘建て小屋風のお店にはガテンなにーちゃんが多数押しかけてました。で、僕らもブルーシートの下で注文。ソーキと三枚肉のミックスそば650円。やっぱりここのこんぶ出汁をベースにしたつゆは繊細で美味い。
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 ごちそうさまして出ようとしたら「お店は2月いっぱいで閉店なんです」と言われて愕然。なんと隣で工事中のホテルの駐車場として立ち退きを迫られてるらしい。もともと高齢のオヤジさんがそろそろ止めようかと思っていたところにこの話。これを機会に店を畳むのだそうだ。いやまぁなんとも残念、それにしても奇遇。ありがとう山原屋
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 美ら海水族館。巨大ジンベイザメよりもそれを見ている人間のほうが面白いかも。
14021706.jpg レンタカーを飛ばして恩納村の琉球村へ。今日は沖縄が初めてのKちゃんが居たから来てみたんだけど、正直いって悪くない。結構楽しい。入場料安いし。写真はアトラクションの道ジュネー。衣装から何からやはり大陸っぽい。
14021707.jpg 福をいただきます。ミルク神というんだそうだが、「弥勒(みろく)」なんだそうだ。
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 Kちゃんがぜひやりたい、というので急遽3人で「三線教室」へ。一回800円。昔四谷の沖縄バーでちょっと弾いてみたことはあったんだけど、ちゃんと教えてもらうのは初めて。当たり前だけど目からうろこが落ちっぱなし。チューニングは下からADAで、ほとんどの唄は1オクターブ以内に収まるから、左手のポジションは動かさない。ギターで言うところのいちばん細い1弦は「女弦」、2弦は「中弦」、3弦は「男弦」といい中弦開放のDをルートとして女弦5フレットのDがオクターブ上。要はDキーのドレミファソラシド。それで男弦開放のA音はもちろんドミナントとなる。女弦や、中弦で主にメロディを弾き、間を男弦開放のAがドローンで鳴っている、というのが三線の基本的サウンドっぽい。基本的には基本のポジションでは人差し指で2フレット、中指で4フレット。小指で5フレットを押さえればダイアトニックノートが弾けるということらしい。で、なぜか薬指で押さえるのを避けるのが本来の三線なのだそうだ。この左手の形をちゃんと作らないと音程がキープできないということなのね。ウッドベースなんかも左手の形で音程作るもんね。
 で、沖縄の民謡聞いてると微妙な音程使う事がある。西洋式12音階以外の音。先生にちょっと聞いてみたら中弦の4フレット近辺にはたくさんの音があるらしい。それが歌い手のクセだとか。中弦の4フレットというとF#音、Dメジャーキーだと長三度、おおお、そりゃまさしくブルーノートでないの。ここいらへんをわざとふらふらさせて「あのいい感じ」を作る辺り、黒人のブルースと同じと言うことか。
 さらに初心者の僕らはピックを使ったが先生は水牛の角みたいな爪で弾いてた。あきらかに僕らと音が違う。しかも弾き方はアポヤンド。どおりで強い音が出るわけだ。「工工四(くんくんしー)」と呼ばれる漢字で書いた譜面には不思議な記号がついた音符があったけど、これはアップピッキングで弾く、の意味らしい。ああー、ダウンピッキングとアップピッキングをちゃんと分けてあるわけね。音の違いを聞き分けられるってことか、そりゃ凄いですな。
 まさに、目からウロコ。ちゃんと習ってみる価値はあるなー、こりゃ。
14021709.jpg その後、クルマで夕暮れの残波岬へ。相変わらずワイルドな感じ。
14021710.jpg 今夜のお宿はいつもの読谷のAさん宅。美味しいビーフシチューとおでんを作っていてくれました。おでんはソーキ入りってのがオキナワン。


コメント

初めての“三線教室”とても興味深かったようですね。
今度沖縄にいらっしゃる際は沖縄民謡酒場でディープな沖縄民謡か
浦添の国立劇場で古典組踊や琉球舞踊か沖縄芝居を是非に堪能なさって見て下さい。
三線のチューニングは基本プロはC-F-Cお稽古では男性・女性共に稽古する場合は
B-E-Bで演奏をします。唄三線には歌の無い曲が極めて少なく基本歌ありです。
その際女性は男性のちょうど1オクターブ上の旋律を歌います。
中弦の4フレットの音は“尺”と言います。基本は“浅い”尺・尺・“深い”尺で
3つを使い分けますが古典楽曲では尺と“深い”尺の間の音をよく用います。
楽譜“工工四”上の表記の区別はなくすべて“尺”と表記しますので
その区別は対面式お稽古での耳の聞き分けがすべてです。
先生の中にはその区別を優しく教えて下さる方もいらっしゃいますが基本教えません。
と言っても難しいことではなくて“勘(ツボ)”を抑えるのと同じこと慣れの問題です。
まぁ1年すれば慣れるかな?3年くらいかな?そんな気を長く持って付き合えばよいのです。
チューニングはその人の歌うKeyに合わせますので上記のものがすべてではありませんし
多少のずれは気にしません。と言っても私の取り組む琉球古典音楽はその限りではありませんけれど...。薬指は基本使いませんが使う場合もあります。指運びの具合とかに依ります。
私の習った古典の先生の流派では薬指を用いました。
薬指を用いるのは民謡やPopsに多いですね。
私も行く末は月照る浜辺で心のままの思いを言葉に乗せて歌にするのが最終的な目標で
誰に聞かせるために歌うのでもなく自分自身の戯れのために歌うだけです。
そんな具合にひとり三線を奏でひとり歌うことが基本姿勢であったために唄三線を始めたところは大いにあります。まぁひとりの唄者との出会いが導いたのですが40歳を迎えたことを機に
中断していた音楽を何か一人で出来る形で始めたいと思ったこともきっかけでした。
ですが何よりそのきっかけを下さった唄者の歌に魅了されたのが大きいです。
人生の方向性を変えて下さったとでも言いますか?そういう出会いが20歳の頃にもありましたが
20年周期くらいなんですね。そういうことは特に...。先の60歳ではどういう出会いが訪れるか今から楽しみです。
三線のことなら少しくらいはわかりますからお会いしたときにお話ししましょう。ではこの辺で..。

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