風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー:伊藤信吾著

2007年01月25日

 なんかミョーなパッケージの豆腐が出回っていることは知っていた。高価な豆腐をカミさんが買ってきて、かつぶしかけて食べてみると、確かにこれは美味い。茨城県のごくフツーの豆腐製造会社から次々とユニークなヒットを飛ばした伊藤氏のマーケティング術。彼の行っていること、そしてやってきたことはすこぶる正しいし、ユニークではあるのだが、会社という閉鎖的な利益追求集団の中で、これをやれるかどうか?というのはやはり「社長のムスコだから」ということになるんだろう。フツー、社内で孤軍奮闘正論を吐き続けたら、そいつはクビだろ。僕も大きな企業で何度も何度も叩きつぶされてきたから。快進撃ストーリーとしてはとても面白いんだけど、挫折が無いぶん、ストーリー性はないかな。
 でもね、ホント、豆腐は美味いですよ。これは。夫婦でこれ読んだあと「おたま豆腐」買ってきて旭ポン酢をちょっとだけかけて食うと美味いこと。ジョニーも食ってみたいけど、我が家は夫婦2人だから食べきれないよね。あと、同じ製品で味を変えて行く、というのは僕は反対。それはお客さんを裏切ってることにならないのかな?
 最後にひとこと。伊藤氏は大いに語っているけど、カッコイイ男というものは「黙して語らない」もんですよ。★3。

風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー

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書評/ルポルタージュ

この本を読んだYっち、「これって文体がもろテープ起こしよね。別にライターが居るんでしょ」と。あ、確かにそうだ、そうかもしれない。



コメント

ジョニー、高いけど美味いですね。
発売された頃は画像にあるような真ん中の仕切りがなかったので、開けたら全部食べるハメになってたんですよねぇ。まぁ全部喰ってましたが(笑)

一口サイズのジョニ男ってのが出ましたね。ちょっと買ってみます。


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