永遠の眠り

2009年05月01日

 明け方Yっちの携帯が鳴る。なんだなんだ。時計を見ると6時前だ。病院からだった。Yっちがかけ直すとママの心臓が止まりそうだとのこと。あわてて僕とYっちと弟は準備をする。僕はなんか予感がして、かばんに数珠を入れた。
 7時過ぎ、僕らが病院に駆けつけるとママは3階の会議室へ移動されていた。看護士さんの話だと電話のすぐ後に心臓が止まったらしい。ママは薄目を開けて、ちょっと口も開けていた。僕はほっぺを触ってみる。。。。冷たいじゃん(; ;)
 当直の先生がやってきた。7時11分。臨終を宣告される。間に合わなかった。
 思えばガンの宣告後、いっさいの手術をやめようと決断してから5年間は、ママとの思い出づくりの日々だった。ずいぶん旅行もしたなぁ。僕とママとふたりで墓参りして新座の蕎麦屋へ行ったのも楽しい思い出だった。注文した鴨南蛮をつゆまで全部平らげてたなぁ、さすが食通。京都神護寺の数百段の階段を登っちゃったのもたまげたし、Yっちと神田まつやでビール1本半空けちゃったのもつい半年位前の話だし。。。



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