ノルウェイの森

2010年12月11日

 映画の初日に、しかもひとりで観に行くなんて初めてのこと。しかも前日に思い立ったのでアサイチしか空いてなかった。朝飯にホットドッグとフライドポテトとコーヒーを飲んでしまうと映画が始まった。
 実は僕もYっちも原作は初版で読んでいて、なおかつ、何度も読み返してる。僕なんかは「ノルウェイの森」以前の村上作品は全部読んでいて、なぜかこれ以降、読まなくなってしまったというのもあったりする。当然Yっちのことを誘ったのだけれど、映画化の話があったときから「ありえねー」と言っていたYっちは渋っておりました。なので、僕がひとりで斥候にでることになったわけで。
 真っ黒なスクリーンにタイトルが出ただけで泣きそうになってしまう。やばい、やばい。鼻にかかった声でぼそぼそと台詞を、村上春樹のあの言葉をしゃべる松山ケンイチははまっていたと思う。でも菊地凛子の直子はどーしてもなじめなかった。完全にイメージ違うんだな。緑の草原で叫んで欲しくなかったな。でも、もっと違和感あったのはレイコさんなんだけど」。
 でも問題を投げかけっぱなしで終わる原作の風味はそのままだし、時代設定が1967年だからといって「オールウェイズ三丁目の夕日」になっていないところは良かった。1967年当時、まさに大学生だった糸井重里やYMOの細野さんやユキヒロさんが出演してるのも、アイコンとして面白かった。脚本としては原作よりもわかりやすくする工夫はしてる感じね。というわけで、見に行っても大丈夫よ、Yっち。



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