Mac OS X 10.8 Mountain Lionでe-Tax確定申告(VirtualBox使用)

2013年04月08日

 今年の確定申告は終わってしまいましたが、javaがらみの問題のせいでカードリーダーを認識できないことから、Mac OS X 10.8 Mountain Lionでのe-Tax確定申告は2013年3月の時点ではできない模様です。僕は今年はいろいろあって確定申告期限までにあまり時間がなかったため、やむなく旧Windowsマシンでのe-Tax申告をしてしまいましたが、その後いろいろ調べてみました。
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 e-Taxでの確定申告には住民基本台帳カードとそのUSBカードリーダーが必要です。僕はNTT MEのSCR3310を使っていますがamazonで買えます。住基カードを作ったり、カードリーダーをインストールしたり、どれもこれも非常に面倒くさくてわかりづらい。国税庁のホームページも死ぬほどわかりづらくて、酷い業者を使ってるんだなぁと思いますよ、マジで。そのかわりと言ってはなんですが、e-Taxで確定申告すると、「一回だけ」e-Tax申告控除3,000円が受けられます。まぁ、「ご苦労さん代」なんでしょうな。
 Mountain Lionでe-Taxを使えないのはこのカードリーダーのドライバが動かないため。Javaがらみでかなり厄介なことになってるみたいです。
 そこでやってみたのはMac上でVirtualBoxを使ってWindows XPを走らせ、そこでカードリーダーが認識できないか?という試みです。Oracle VM VirtualBoxはMac上でWindowsやLinuxを走らせられるクロスプラットフォーム仮想化ソフトウェア。個人利用は無償ですので、僕もこれをずっと使ってますが、なかなか快適です。いままで使ってきたWindowsアプリが使えます。僕がMountain Lion上で走らせているのはWindows XP Professional ServicePack 3です。
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 これがVirtualBoxマネージャーの画面。仮想化ソフトはサーバーの世界ではかなりポピュラーな方法となってきています。面倒なシステムは仮想化で一旦構築してしまえば、システム全体を単なるファイル群として扱うことができるのでバックアップも簡単。また、コピーするだけで簡単に本番と同じテスト環境を構築できるし、万が一システムがクラッシュした場合でも復旧がかなり楽になります。まぁ、僕ら個人ユーザーとしてはひとつのハードウェアでMacもWindowsもLinuxも走るというのは、魅力ですわね。
13040803.jpg  で、このWindows XPを起動した状態でカードリーダーのWindowsドライバをインストール、そしてMacのUSB端子にカードリーダーをつないでみたところ、あっさり認識しました。なーんだ。javaを最新版にアップグレードし、次いで公的認証サービスのJPKIアプリをインストールしたらちゃんと動くでないの。
13040804.jpg 試しに僕の住基カードを刺したところ、ちゃんと内容の読み込みに成功!これで行けそう。
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 「ご本尊」のe-Taxソフトもふつーに動いてます。今までの申告データの読み込みもオーケー。来年はMacで確定申告できそうです。
 もちろんWindows XPの正式ライセンスをもっていることが条件ですが、僕的にはこれでじゅうぶん。いままでのWindowsマシンを「ついに」捨てられそうですな。



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