'94 AlfaRomeo 155 TS 〜華麗なるクルマ遍歴シリーズ(6)〜

2009年09月02日

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 赤いイタ車は酔狂である。いかにも頭が悪い。数あるクルマの中からこんなものを選ぶのだからよっぽどである。イタリア人は速くてカッコよくて赤いものが好きなのだ。最初にランチアを買ったときは恥ずかしくて赤は買えなかったんだけど、そのうちいろんなバカラテン車に乗るウチに脳みそがぐちゅぐちゅになってしまったんだと思う。

 落ち込んだ女性は、お買い物でストレスを発散するというけど、僕はこんな物を買ってしまいました。ヤフオクで80万だったかな?英田舎のAさんと旅行がてら熊本まで取りに行ったのも酔狂。極端なクサビ形、要するにウェッジシェイプボディ。DTMでも活躍していたアクの強いエクステリア。でもインテリアはちょっとオッサン臭いのよね。で、エンジンはヘッドこそツインスパークのDOHCなるも、腰下は前出のジュリエッタと同じ。

 で、これが音だけは勇ましいが、めちゃくちゃ遅い。AさんのシトロエンBXのオートマに付いていくのが精一杯なくらい遅い。可変バルブタイミング機構も付いてるはずなので、これが壊れてるのかな?とコネクターを外し、DC12Vを直でかけてみたらちゃんと動いた。。。。ダメなんじゃん。赤くてこんな格好しているので高速やらワインディングではあおられまくる。すみませーん、僕そんなに速くないっスから。
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 見た目にゃわからないが、トランクルームは広大。タイヤが4本余裕で積めたのはたまげた。普通の2リッターファミリーカーだと考えればよくできてるのかも。ただインテリアの各種パネルの立て付けの悪いこと。シフトレバーの操作感もガチャガチャしていてオモチャっぽい。このあたりは後継の156では若干改善されたみたいだけど。遅いけど「ぬおわkm/h」を越えた時の安定感はさすがヨーロッパ車。オッサン臭いけどシートは素晴らしい。クルマとしては156のほうが全然ちゃんとしてるけど、その分つまらないかもしれないね。

 このクルマ、ちゃんとした正規ディーラー(ア○ーゼ熊本)で整備されてきたらしいのだが、フロントタイヤを外してびっくり。ブレーキのパッドセンサーのケーブルがニッパーでぷっつん切られていた。こうするとパッドが減っても警告灯が灯かなくなる。「ガイシャは出来が悪い」なんて訳知り顔で言うヤツは多いけど、結局はディーラーのこういう悪質整備のせいで信頼性を落としてるのがほとんどだと思う。このクルマもローターもパッドも、たまげるほど減っていたし、タイヤも溝が無かった。



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