'97 Fiat Punto ELX Cabrio 〜華麗なるクルマ遍歴シリーズ(8)〜

2009年09月04日

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 一時期、僕は同時に4台のクルマを同時所有していた。あまりといえばあまりな話で、ほどなく僕はどんどんクルマを処分して2CVだけが手許に残った。シモキタに住んでいた時は2CVで引っ越しやら家具の運搬やらをまかなっていて、ある寒い冬の朝にYっちがインフルエンザでぶっ倒れたときも厳寒の2CVで世田谷の病院まで連れて行った。2CVはとても調子が良かったんだけど、生活に使うにはなかなか厳しく、特に夏場の稼働率はほぼゼロだった。
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 そんなわけでついに僕は2CVとの別れを決意する。Yっちによればやっぱりクルマは屋根が開かないとダメらしい。で、選んだのがフィアットのプントであった。ちなみに日本と違ってイタリアには階級意識という名のカースト制(^^;がまだ残っていて、所詮庶民はフィアットに乗ることしかできない。いくら金があってもフェラーリを所有することは許されないのだという。庶民と上流階級とでは修理工場まで違う。これは日本では考えられない。僕の知り合いの医者がキャブレターのフェラーリ308を持っているのだけれど、彼がフィオラノ詣でをしたときに「実は僕もフェラーリ・オーナーで」と地元のひとに話すと、「医者ごときがフェラーリに乗れるはずがない」と一笑に付されたそうだ。あのジェームス・ボンドは特権階級だからアストン・マーティンに乗れるのだ。
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 つーことはさておき、ショミンのクルマ、フィアットプントである。フツーのプントの屋根を無理矢理切ったので剛性はぐにゃぐにゃだった。オープンカーは屋根を切った代償としてボディの強化を行う。だから屋根付きグルマより重量が重くなるのがよくあるケース。1.2Lのエンジンはかなりひ弱なので、高速の追い越し加速は、いきおいベタ踏みとなる。だからかえって燃費が悪かった。で、問題はスバル製CVTである。いわゆる無断変速ってやつでこれの操作はかなり違和感があった。慣れるまでが結構気持ち悪かった。黄色いボディは愛嬌があってかなり気に入っていたんだけど、運転感覚は気に入らなかったなぁ。で、売っちゃった。次のオーナーは「エアスポイラー付けるんです」とうれしそうだった。ダサ。


コメント

華麗なる車遍歴素敵です(^^)
ニアミスおこしそうでな我が家の
車との間で、唯一接点があるのが
こいつです。
(我が家は屋根つきルーフなし
ですが。)

我が家は今も野ざらしの、
PuntoSelectaが元気にしています。

車検から車検まで特段
何も起こらない控え目な車です。
(ネタにならない…)

「おたんこなす」呼ばわりされる
スバルCVTも燃費モードだけでなく、高回転キープいずれもできる
我が家にとっては便利なツールです。
嫁は高速走行時の吹っ飛んで
いきそうな安っぽいエンジン音と
ギャップの跳ねが気に入らない
みたいですが。

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