'84 Autobianchi A112 Jr 〜華麗なるクルマ遍歴シリーズ(7)〜

2009年09月03日

autobianchi01.jpg
 ホットハッチという言葉がある。小型軽量のハッチバックボディを持ち、駆動方式はFF、排気量はせいぜい1.6Lという軽便なクルマ。Yっちと川崎に暮らすようになってYっち用のクルマを探そうと、車種選び。本当はYっちが昔乗っていたルノー5の初期形が良かったんだが、今となってはそんなのはみんな腐ってるでしょ。大体街でも見かけないよね。
autobianchi02.jpg
 で、Yっちのお眼鏡にかなったのはいわゆる「ビアンキ」。アウトビアンキのA112だった。メーカーこそアウトビアンキなんていってるが実質フィアット。アウトビアンキとしてはY10というクルマもあるが、僕らがビアンキと言うと、このA112を指す。アバルトチューンの過激なやつもあるけど、こっちのフツーのジュニアの方が全然可愛い。

 宮前平のあの店や、カーセンサーで探してみたが生産終了後15年も経ってるクルマ、さすがにマトモなタマが少ない。ビアンキとかシトロエンのGSとか、アルファ・スッドとかオイルショック時に造られたクルマは鉄板の品質が劣悪で、大抵ボディが腐り落ちてる。ヤフオクで11万で落札して、京都へ取りに行ったこのクルマもAピラー下がぐさぐさだった。天井の内張の見事に剥がれてしまっていた。まー11万だからしょーがない。
autobianchi03.jpg
 夏の京都の暑さは格別でプラグのチェックをしてYっちを乗せて走り出したら水温が一向に下がらない。街中走行で水温105℃。オーバーヒート寸前である。もちろんクーラーなんて無いから車内も煮えたぎるような暑さ、さらに脂汗がにじむ。名阪高速に乗ると、80km/hキープすれば水温は90℃で安定することがわかった。暑いのに冷や汗をかきながら川崎へ帰還。早速ビーズガレージに出してみてさらに冷や汗。ウォーターポンプの羽が溶けて無くなっていたそうだ。
autobianchi04.jpg
 乗ってみると900ccのOHVエンジンのくせに実にきびきび走ってくれる、めちゃめちゃ可愛い、楽しい。でもマイミクのまゆだんさんの会社の同僚の女性が「どうしても欲しい」というので譲ってしまいました。このクルマ、ボディが腐ってなかったらまた欲しい。



« 箱根2 | メイン | '97 Fiat Punto ELX Cabrio 〜華麗なるクルマ遍歴シリーズ(8)〜 »