鉄の旅信州1

2009年09月20日

 僕が昔「鉄」だったころ、休みの度に行っていた場所がある。長野県松本から北アルプスに沿って日本海糸魚川までを北進する大糸線だ。都落ちした戦前形の省線電車が京浜東北線と同じ派手なブルーに塗られて細々と走っていたのも魅力だったけど、僕が気に入っていたのは実はその風景かもしれない。
1979/12/30 白馬〜信濃森上間 クモハ54ほか6連
Canon AE1 50mm F5.6 1/250
 たぶんフィルムはコダクローム64だと思う。印画紙が黄変していたので補正してあります。
 で、せっかくのシルバーウィークはもちろんYっちはぜーんぶお仕事だったので僕ひとりぽつねんと残っちゃった。「ひとりで旅行でも行って来れば?」とYっち。そうね、僕もYっちも本来一人旅が得意だった。(Yっちなんてひとりでヨーロッパ行っちゃうんだから)さて、どこ行こうかと考えて思い当たったのが大糸線。行ってみたかったのがこの写真の場所。この写真のデータによれば1979年ということだから僕は17歳、実に30年ぶりの鉄旅行ということになる。
1979/8/16 海ノ口〜簗場間 165系急行アルプス
Canon AE1 50mm F4〜5.6 1/250
 で、棚の奥から昔使っていたPENTAX ESと135mmのレンズを引っ張り出し、新宿のヨドバシまでフィルムを買いに行ったのでした。イマドキ銀塩フィルムなんて買うひと、あんまりいないらしく、売り場は閑散としてましたね。行きはコストを考えて高速バスで行こうと思っていたんだけど、シルバーウィークの高速渋滞予測を見てビビり、急遽8:02のあずさに変更。3時間ほどで松本へ到着、こりゃらくちんだわ。昔は165系の急行アルプスなんかでちんたら行ってたよなぁ。
 あれから30年、ワタシもオトナになりました。駅前で、予約しておいたレンタカーで狙っていた市内の蕎麦屋へ。
 なんと開店前11:30なのに店の前には4人待ち。駐車場も満杯です。店内もいい感じなんだけど、店のオヤジがうっとおしかった。ヤレ蕎麦はデリケートな食い物だから、ヤレ写真撮ってるヒマがあったら早く食えとかうるさいったらありゃしない。せっかくの雰囲気を自分で乱してどうするのよ?
 肝心の蕎麦。十割とざるを一枚ずつ行ったんだけど十割はまずまず美味い。でもざる800円、十割1,000円は東京価格だよなぁ。これなら埼玉の松鶴庵のほうが美味いぞ。
 気を取り直してクルマに戻り、美ヶ原高原美術館へ。なんかこれ、箱根でも見たような気がするなぁ。
 一日歩き回ったけど全部は見きれなかった。で、松本市内へ戻り、駅前のホテルへチェックイン。シャワーを浴びて街へ繰り出す。行ったのが「盛よし」という昔からあるらしい洋食屋。店名の通り「盛り」がいいらしい。店の前まで行ってびっくり、またも4人待ち。シルバーウィークのせいなのかしら?ディナーセットは2種類あって散々悩んだんだけどマグロのステーキとハンバーグのセット1,400円にしました。

 生ビールを頼んで悠然と構えていたら、チョーでかい皿が二枚もやってきてアセる。これは本気出して食わねば。写真の他に別皿サラダとビールのおつまみもやし、みそ汁とどんぶり飯。ひーひー言いながら完食。ナメたらいかんですな。と、隣の席の中年チームが超ナメきったオーダーしてます。セットメニューにサイドメニューもてんこ盛りで注文してます。きっと泣くだろうなぁ。。。ところでお味の方はなかなか美味しいんだけど味は濃いめ、やはり信州ならではか?
 その後、いっぱいのハラをかかえて駅前の風俗街へ。事前の調査によればここらにロックバーがあるはずなんだが。。。。その「ホットなんちゃら。。」という店はなかったけど、その上にリトル・フィートっつー店があったので入ってみる。
 髪を後ろで束ねたマスターは僕より10歳年上で、昔幡ヶ谷あたりに住んでいてベースを弾いていたそうだ。川崎遼とか森園勝敏は仲間だったらしい。それよりシトロエン2CVの電気自動車を作っちゃった横内さんはマスターの中学時代の後輩なんだそうな。この店にもしょっちゅう来るらしい。世の中狭いす。


コメント

高校3年の夏休み、文化放送が主催してたサマースクールがここでした
あずさ2号でいきましたよ(笑
2週間だったのかなー
函館とか大阪から来た友達と仲良くなって、最後はみんなで泣いちゃいました。

最近また信濃森上に行ってみたいと思ってるのですが、クルマではやっぱり遠いのかなあ?
(運転手はおいら一人なので)

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