ラミレス

2012年04月28日

12042801.jpg 楽器の値段というのはどうもなんだか、的確なようでいて曖昧だったり、ワケがわからん世界。有名なストラディバリのバイオリンがン千万円なんていうのはよく聞くけど、またそれをテレビかなんかが面白がって10万円のバイオリンと弾き比べて、プロの奏者にブラインドテストさせたり、ほとんどネタの世界。クラシックの世界だと数百万の楽器を持っていないと一流とは見なされないとか、ほとんどバカの世界なんだけど、僕の知ってるプロのスタジオミュージシャンなんかは10万円のギターでツアー廻ってたりするからそれも不思議な世界。
 魑魅魍魎なオーディオの世界だって、スピーカーやケーブルに始まり、電力会社によって音質が違うだの、これもワケワカモード。で、今回弾かせてもらったのはスペインのクラシックギターの定番、ラミレスでございます。そのプライスタグは20万円かな?と思ったらさにあらず、ゼロが一個多かったよ、お立ち会い。なじみの店員さんが「好きに弾いていいすよ」と言ってくれたので知ってるだけのクラシックギターのレパートリーを弾きまくり。
 僕のようなアマチュアギタリストが弾いてみて素直な感想は、音はまぁまぁ。半年くらい前に弾いた同じスペインのベルナベというギターのほうが好きかも。でも、それも160万円もしたんだけど。。。ははは。ただ、音の立ち上がりが鋭くて、軽く弾いただけで奇麗な音が出るのは確か。各弦の分離がいいからメロディと伴奏が混じらない。それとダイナミクスが大きいから微妙な表現がしやすい、というところか。でも、申し訳ないけど200万円っていう感じはしなかったなぁ。100万円越えのマーチンD-45弾いたときと同じ感想、別に対したことない。ただ、オールドだけが持つ枯れた音がすることだけは確か。もちろんサイド/バックは今やワシントン条約で輸出入が禁止されているブラジリアン・ローズウッド、通称ハカランダ。ギターの世界も一千万超えっていうのがあるらしいけど、どうやら100万円くらいまでは正当な価値があるみたい、というのが僕の最近の持論。音はともかく、軽く弾いただけでいい音が出て、コントローラブル、ネックが適正でテンションがきつくない、倍音が暴れない、というのがいい楽器だと思います。


コメント

やっだー・・・(汗
ラミレスっていうから、てっきり・・・・だと思って(爆

>もずく
ほっほっほ。

先日、100万のギターを借りて演奏したら、まさに桁違いの音色と弾きやすさでした。普段10万弱のギターですからね。

>ひめのさん
10万のギターでもリペアに出すとかなり弾きやすくなると思います。でも音色だけは、ね。

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