ジャズ

2012年07月16日

12071601.jpg 今を去ること25年くらい前、3浪してやっと入った大学の新歓シーズン。大学へ入ったら絶対音楽サークル入ろうと思ってた。学内のメインストリートでいろんなクラブの部員が演奏していたけど、このひとのベースを聴いてびっくりしてしまった。「うわ、こりゃ凄い。こんな凄い人のいるクラブなら悪いはずは無い」それがモダンジャズ研究会でした。それが写真の岩崎さんでした。で、25年ぶりくらいにこのひとのライブを聞きに八王子まで行ってきました。
 で、聴いたら笑っちゃいました。僕の持論としては、最高峰の技術が必要な音楽はジャズだと思っているので、「素人のジャズは聴きたくない」ってのがあるんです。特にビ・バップは類希なアドリブの才能がないと、聴いててホントつまんない。僕が大好きなジャズをやらないのはそういう理由です。「僕にはジャズを演る技術がない」と思ってるから。で、25年ぶりに聴いた岩崎さんはその、難解なジャズのうち一番マニアックで難解なジャズを演ってました。モードとかコルトレーンとかそのへん。コード進行を耳で感じられない聴衆にとっては全く意味のわからない音楽。その証拠に客席の一番前で聴いてたジョシはずっと携帯いじってました。たぶん、チョー退屈だったんでしょう。無理矢理スワヒリ語の講演聴いてるみたいな。
 僕ごときが言うのもなんですが、ちゃんとしてました。ホントそれだけでも凄い。チックコリアの「カルテットNo.2」なんてなかなかサマになるもんじゃないです。でも何か、お米に小さな字を書く、とか氷の彫刻を競い合う、とかそういった類いのものに似てるような気がしました。岩崎さん、ホントに凄いと思ってますがごめんなさい。



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