オリンピックとポール・マッカートニー

2012年07月28日

 土曜の朝、寝ぼけ眼でテレビ点けたら、オリンピックの開会式でポール・マッカートニーが「ヘイ・ジュード」を歌ってた。そして会場の役員、選手、全世界が「ラ、ラ、ラ、ラララッラ〜」の大合唱。全世界の国の老若男女誰もが知ってるビートルズ、誰もが知っているヘイ・ジュード。イングランドの貧民街リヴァプールで生まれた男が、世界に向かって自分の作った歌を歌ってる。「世界」ってことは人類にとっては「宇宙」ってことなわけで、宇宙の誰もが知ってるって、やっぱり凄いことだなと思う。
 ドイツはミュンヘンのオクトーバーフェストの会場で、ビールのジョッキを片手にみんなが大合唱していた歌はローレライでも野バラでもなく、ジョン・デンバーの「カントリー・ロード」だったし、オーストラリア・パースのワインクルーズパーティーでかかった曲も80年代アメリカンポップスだった。件のオクトーバーフェストの会場で会ったドイツ人の若いエンジニアに、ドイツ語で「ローレライ」を歌ってあげたけどなんだかきょとんとしてた。もしかして知らないのかもしれない。
 もしかして全世界のひとびとは大体同じ音楽を聴いてるのかもしれない。日本の著名なギタリストが、「日本人はやはり、日本古来の音楽をやるべきだ」と言っていたけど、僕はそうは思わない。だって僕の音楽はルーツはナニワブシや演歌ではなく、ポール・サイモンやビゼーやビバルディだったりするから。
 だからこそオリンピックの開会式で全世界がヘイ・ジュードを歌っているという奇妙な現象にもちょっと感慨深かった。そして重要なのはビートルズの音楽は「比較的」人種や、宗教にも無関係な音楽だということ。どこかの国のように、王様の未来永劫の繁栄を望むというだけの内容の国歌を強要されてるのとはワケが違うということ。
 ただし、件のポールが歌い終わったあと、オフマイクで「Welcome to U.K.」と口パクで言ったらしい。「Welcome to London」じゃないんだね、流石。


コメント

そうそう、Welcome to UKって言ってたよ!
大杉さんとは別に、M.ジャガーでも、E.ジョンでも、S.ヴィシャスでもエエじゃないか!!と言っていたが、結局は教科書にまで載っていらっしゃる、Sir マッカートニーさんなんだね。。って。
でもさ、Lucy in the Sky with Diamondなんて、中学校で歌っちゃっていいの?って感じなんだけどね・・・ヘヘヘ

UKは世界に誇れるものをいっぱい持ってるよね。日本だと。。。。アニメとAKBですか??

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