Gibson LG-1 1960年

2013年01月13日

13011301.jpg 実はいま、ありのぶやすし、という友達のCD制作をやっています。曲調は僕とは全然違う、べっとりフォーク。僕の担当はギターの伴奏アレンジと、演奏。当初は手許のギターで考えていたんだけど原曲を聞き込むうちに考えが変わってきたわけだ。
 ちょっとチープな音の方がいいかも。もちろん全部じゃなく、一部の曲で言えること。鈴木常吉さんの深夜食堂のテーマみたいな渋いギターの音。僕がいままで目指していたのとは正反対の音。そういえばありのぶのギターはマーチンでもテイラーでもなく、ヤマハのL-10だった。
 そうだ、ギブソンがいい。そう思った。実はギブソンのアコギは僕はとてもバカにしてて、見向きもしなかったんだけど、今はあの音が欲しいんだ。あの、ペナペナな安っぽいギブソンの音。で、いろいろ探してみるとLG-1というギターに行き着いた。このギターは安価に制作するために表面版の補強がラダーブレイシングという構造になっているらしく、このせいでチープな音になってるのだそうだ。後継機種のLG-2になるとちゃんとしたXブレイシングとなるので、ちゃんとしたギターの音がするそうだ。
 出かけたのはお茶の水の中古ギター屋、Rim Shot。なんと2004年にありのぶのヤマハを買ったのと同じ店、これも運命かな。で、ここで3本のLG-1を弾かせてもらったんだけど、結局1960年のLG-1を買ってしまう。お値段はポールスチュアートのスーツ一着分くらいという感じか。52年前のヴィンテージギターだというのに安いよね。僕よりも2歳年上。ちなみにお店の店長にヤマハの話をしたら覚えてましたよ。このお店でL-10を売ったのは2回しかないらしい。
13011302.jpg で、早速録音してみましたよ。この3連休にできるだけの録音はしちゃうつもりだったし。で、こんな音になりました。




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