ギター修理

2008年01月04日

 僕が三浪して大学に入った年に買ったセミアコ。リー・リトナーにあこがれてたから色はチェリーレッド。もしラリー・カールトン好きだったらタバコサンバーストにしてたんだろうな。いずれにせよモノホンのGIBSON ES-335なんて買えるわけはなく、ヤマハのコピーモデルのSA-1200S。実はコピーモデルのくせにヤマハのセミアコは出来が良く、カルロス・リオスとか増尾好秋なんかも使ってた。SA-1200ってことは12万円のモデルなんだけど、僕が買った頃はセミアコは全然人気がなくて、新品なのにお茶の水の谷口楽器で半額で売ってた。一時期小金持ちになってモノホンのES-335を買おうかと思ったことがあったんだけど、買ってからもうすぐ25年になるこのギターよりいい音の新品335は無かったので買わずにすんでる。でも、ジャックの接触が悪くなって、「バリバリ」いうようになってきたので、手を入れることにした。
 25年近くなり、傷だらけのトップ(左写真)。このころのヤマハのハムバッカーはトーンボリュームに仕掛けがしてあり、ノブを押すたびにマイクをシングル/ハムに切り替えることができた。実は買ってすぐ自作エフェクターの本に載っていた内蔵用のバッファー回路を自作して組み込んである。このおかげでラインのインピーダンスが下がり、ステージでも照明ノイズを拾いにくくなった。臓物を引っ張り出したのが右の写真。006Pの電池もfホールから無理矢理つっこんで、ボディー内部に貼ったマジックテープで固定するようになってる。
 引っ張り出したジャックは10年前に交換したもの。でも錆びちゃってる。試しにリューターのワイヤブラシで磨いてみる。これで一旦シールドを差して弾いてみたがガーピー言ってる。もはやご臨終だ。
 昨日イシバシで買ってきた450円のステレオジャックに交換することにする。実はこのジャック、バッファーアンプの電源スイッチを兼ねている。なのでステレオジャックなのです。ついでにヨレヨレになっていた配線も太いモノに交換してやる。半田付けの腕は大学生の頃よりは上がったが、老眼となってしまい、目がついていかない。ヤレヤレ。写真は20年前に自前で作ったプリント基板。サンハヤトの例のやつ。オペアンプは東芝の4558を使い、電流増幅だけをやってる。サランラップでぐるぐる巻きにして絶縁してやる。
 さあ問題はこれからだ。セミアコのジャックはとんでもない位置にある(写真白丸)。もちろんサービスホールなんて無いので、すべては細いfホールから指を突っ込んで何とかするしかない!もちろんジャックの位置まで指は届かない。10年前、一体俺はどうやってこれを組み上げたんだろう?で、ジャックの穴から電線を通し、これをfホールから引っ張り出して荷造り用のヒモで結んでみたのがこの写真。これでうまくいきそうだったんだが、そうはイカの筋肉質。荷造りヒモの厚みのせいでジャックが穴を通らない。20分ほどがんばってみたが、にっちもさっちも行かなくなっちゃった。
 ついに思いついたのがコレ。ちょっと太めのタイラップを使ってこのとおり。ジャックを固定したらタイラップはばちんと切ればよろしい。これでなんとかうまく行った。それにしても実は次の難関のフロントピックアップのトーンボリュームも「ひーひー」泣きながらやっと装着。リペアマンのみなさま、うまい方法無いっスかねぇ?
 なんてやってたが、実はリアピックアップ側のトーンボリュームが壊れてて、ハムバッカー側でラッチできなくなってた。要するにリアピックアップはずっとシングルコイルになっちゃうわけ。まー、でもリアピックアップなんてほとんどオレ使わないからいいんだけどさ。ネック割れの修理やるときに、ついでにやってもらうかな?で、ひさびさに調子のよくなったセミアコ君。16ビートカッティングなんかをひさびさに練習してみたりなんかして。あー、ロックバンドなんかもやりてーなーーーー。



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